ワークフロー

チームでウェブサイト管理」ページでご案内の通り、Joomla! を利用すれば、ウェブサイトの運営管理をチームで行うことができます。

適切にアクセス権限設定を行うことによって、チーム内メンバーの『個々の役割と責任』の範囲を決めることができますので、誰か一人にサイト運営管理の負担と責任がのしかかかることを防ぐことができます。

法人サイトの記事公開プロセス

企業や社団法人のような組織としてウェブサイトを運営している場合、例えば「夏季休暇のお知らせ」といった記事であっても、それはその組織の公式な発表であり、当然ながらその記事内容に間違いがあることは許されません。

ただ休暇期間を発表するだけの内容ではありますが、人間のやることですから、日にちや曜日を間違えてしまう可能性はどうしても排除できません。
この間違いを防ぐのに役立つのが、チーム体制によるウェブサイト運営管理なのです。

では、どのように運営管理を行えば良いのか?
以下のワークフローがひとつの解決策となります。

Joomla! のコアシステムに搭載されたワークフロー機能

以下の図をご覧ください。
これは、「夏季休暇のお知らせ」等の記事作成を行い、公開するまでの承認プロセスを示すものです。この一連の流れをワークフローと呼んでいます。

ワークフロー

下部に3名が描かれており、その下に書かれている「Members」「Manager」「Administrator」は、その方々が属するユーザグループです。ユーザグループには個々にアクセス権限が設定されているので、3名はそれぞれのアクセス権の中で記事を取り扱うことになります。

最上部はステージ、つまり承認プロセスの段階を示しています。
ドラフト(ステージ)で「Members」に属するAさんが記事(草稿)を作成し、記事ステイタス(状態)を「提出」に変更して保存すると、「Manager」に属するBさんに通知が入ります。

編集(ステージ)に入った記事をBさんは確認することになりますが、その際にBさんは、その記事を自ら修正することもできますし、Aさんに差し戻すこともできます。

Bさんが記事を「承認」すると、サイト運営管理の最高責任者、「Administrator」に属するCさんに記事が橋渡しされ、最終確認を行う段階となります。

以上の承認プロセスを経て、記事が「公開」されますので、「夏季休暇のお知らせ」に間違いが含まれる可能性は圧倒的に下がりますし、また責任の所在が明確となります。

プロジェクトに応じた柔軟設計

上記の「ドラフト 編集 公開」というワークフローですが、プロジェクトに応じて自由に設計することができます。
また複数のワークフローを用意し、ケースによって使いわけることも可能です。

このように Joomla! のコアシステムは、アクセス権限設定を行うことによって、閲覧者側だけでなく管理者側についても複数のユーザグループで管理することが可能です。
コアシステムで組織のウェブサイト大規模サイトにも耐えうる仕様となっている、それが Joomla! であり、Joomla! が選ばれる大きな理由となっています。