PayPal、Stripe:決済システム導入に潜む意外な盲点

 2020/01/12(日) 11:11  

某プロジェクトの打ち合わせをしていたところ、先方からの意外な言葉に耳を疑いました。

「・・・で、申込み方法はどうするの?」

「まだ検討中ですが、PayPal か Stripe の決済システムを導入し、サブスクリプションと呼ばれる仕組みで毎月課金を行うつもりです」

「あぁ、PayPal ね・・。もっと簡単な感じにならないかなー」

(え?PayPal はメールアドレスととパスワード入力だけで決済ができる最も簡単な方法なんですけど・・)と理解に苦しんでいると、さらに耳を疑う言葉が・・。

「PayPal じゃなくて、クレジットカードを直接入力する簡単なヤツを・・」

(え?え?え~~~~~~~!!!)もう頭はパニックです。

なぜクレジットカード番号を入力することの方が簡単なのか、まったく理解が及びません。


しばらく樹海をさまようような会話が繰り広げられた結果、ようやく一筋の光が見えてきました。


「簡単」
この言葉の意図するところ、視点が全く異なっていたのでした。


「僕らの年代はねぇ、クレジットカードは手元にあるから見ながら入力する方が簡単に感じるの。パスワードだなんて言われたら、すぐに思い出せればいいけどね、大抵はわかんないのよ」

「あ、パスワードは、自分なりのルールに基づいて生成方法を決めれば覚えておく必要はなくなりますよ」

「うん、それは分かるのよ。でもね、いざパスワードを作れってなると、咄嗟にその時に思いついたヤツを入れちゃうのよ。それで分かんなくなっちゃうの。分かんなくなっちゃうから簡単じゃないのよ!」

「あー、そういうことですか!!」


システム構築を行う側の「簡単さ」は、必ずしも万人に簡単には映らない、という意外な事実(人間が咄嗟にとってしまう行動の不思議さ)に、ある種のカルチャーショックのような感覚を覚えたのでした。


後日、Stripe を装備したデモをご覧いただくと、「うん、いいね!」と仰っていただき一安心。
Stripe の画面は、クレジットカードを見ながら入力することが出来、また、それを面倒と感じる方は入力情報を保存しておき、次回からは入力を省くというオプションも兼ね備えているので、案外 PayPal よりも実態に合っているのかもしれません。

Stripe
上図は、イベントポータルサイト「STAGLEE」の Stripe 導入事例

誰しも簡単に利用できるシステムは理想的ではありますが、ITリテラシーの高さは人それぞれですから、現実的には「100% のシステム」というものは存在し得ません。ユーザビリティーに関しては永遠のテーマとして今後も追求を続けていきたいと思います。

最終修正日 2020/01/12(日) 11:38
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