Joomla 3 にはない「Joomla 4 の優れた機能」

 2022/01/18(火) 10:48  

Joomla! に限らず、WordPress であっても常に最新版に更新していくことはとても重要です。
最新版へのアップデートというのは、機能面が向上する目的もありますが、「バグ修正」「安定性」という意味で改良されていることが多く、セキュリティーの観点からも重要なのです。

今回のブログは、システムの最新性を維持する上で重要なカギとなる「MVC」「オーバライド」という2つのお話です。

クライアント様ご自身がサイト運営時にここを気にすることはまずありませんが、実は「ウェブサイト制作費」や「維持費」に関係してきます・・。

MVC

さて、このアップデートに関連した「Joomla 4.x の優れた機能」について理解するための基礎知識から始めます。
Joomla! 用に開発される外部エクステンションは MVC に基づいています。MVC とは、Model View Controller の略称なのですが、(詳細は割愛しますが)アプリケーション設計に関わるルールと捉えて下さい。

エクステンションは、種々のファイル群により構成されていますが、Joomla! の場合、このファイルの構成に一定のルール(MVC)があるため、どの役割のファイルがどこに格納されているのか、といった事が初めて扱うエクステンションであってもとても分かりやすくなっています。

ごく簡単な例で言えば、Joomla! は多言語サイトを創るための仕組みを備えているわけですが、各言語の表記を変更したい場合、どこにその表記をコントロールするファイルがあるのかは説明されなくとも分かります。

オーバライド

Joomla! には、この MVC を土台にした仕組みに加え、コアシステムがプログラムを実行する際に、読み込むファイルや言語ストリングをカスタマイズした内容に差し替えるオーバーライド」という優れた機能があり、大方どのエクステンションもこれに対応した開発を行っています。

このオーバーライドという仕組みがあるおかげで、エクステンションの一部を(元ファイルに影響を与えることなく)カスタマイズすることが容易となり、今後のアップデートによってカスタマイズした箇所が上書きされ、カスタマイズ部分がオリジナルに戻ってしまう、というリスクを回避できるのです。

しかし、このオーバライドは便利な反面、実は Joomla 3.x までは少し困った面もありました。

と言いますのは、軽微なアップデートで自分がカスタマイズした箇所に全く影響がない場合には、このオーバーライドの仕組みは大いに助かるものなのですが、カスタマイズしたファイルのオリジナル・ファイルが大きく変更されてしまった場合、このオーバーライドが存在するために、1ファイルだけが前バージョンのまま残されてしまう、という事があり得るのです。

往々にして、カスタマイズしたファイルの存在は、サイト運営が安定した頃から運営者自身(また作成者自身)がカスタマイズした事自体を忘れてしまいます。すると、アップデートした途端に不具合が発生してしまう、ということになります。

もし(オーバライドファイルを一旦リネームして)オーバライドの影響を外すことにより不具合が発生しないのであれば、オーバライドファイル自体を再作成する必要があるわけです。

しかし、これを実際に行うのは少し大変です。
ファイル比較を行い、旧バージョンでどこをカスタマイズしていたかをまず割り出す必要があります(またはカスタマイズ記録を確認します)。そしてオリジナルファイルの新旧でどこが変更され、またこのカスタマイズをどのように適用すれば良いかについて検討しなくてはなりません。

当然ながら、新旧のオリジナル・ファイル比較した結果によっては、カスタマイズ内容を新たに書き直す必要が出る場合もあります。

Joomla 4.x はこの問題解決を簡単にした!

Joomla 4.x の場合、何かエクステンションをアップデートすると、オーバーライドしたファイルについて警告を出す機能があり、地味ではありますが、これがとても便利なのです。

オーバライドしたファイルの元データが、アップデートによって更新された場合、それを通知し、且つ、管理パネル上で新旧ファイルの比較表示をしてくれます!

この機能によって、オーバライドしたファイルの存在を忘れてしても、(さらに言えば、オーバライドした内容を忘れてしまっていても、)確実に忘れずに済みます(笑)。

私が最後に WordPress を使ってから何年も経過してしまっているので最近の事情には疎いのですが、WordPress の場合、MVC が採用されていないためプログラム管理がとても難しいはずです。故に、カスタマイズをする必要性がでた場合には割と大変となるはずです。

つまりこれは、クライアント側の要望によってカスタマイズ案件が発生した場合、まず調査費が必要となることを意味し、請求額の高騰につながります(請求書明細に現れないとしても、この費用は何らかの項目に工数として含まれてきます)

また、WordPress 本体がアップデートされた場合に、プラグインにカスタマイズした箇所があれば、また大きな改修費が発生する要因となることでしょう。

Joomla! に備わる「MVC」および「オーバライド」、そして新たに追加された「更新ファイル検出機能」は、アップデートを容易にしてくれます。つまりこれは維持費が安くなることにつながります。

とても大切なことなので繰り返しますが、Joomla! や WordPress といったオープンソースによるWEBアプリケーションは、常に最新版にしておくことがセキュリティー維持の観点から必須です。

4CREATOR JAPAN がコアシステムとして Joomla! を採用し続ける理由はこの辺りにもあるのです。

多くの企業が採用しているから、流行りだから、という理由ではなく、しっかりと現実を見据えれば、あなたのウェブサイトのコアシステムに WordPress を採用することは、もしかするとサイト運営を難しくしてしまい、またいたずらに支払額を上げてしまう可能性があります。

但し、ブログの延長性上にある内容のウェブサイトや小規模サイトであるならば、この可能性は考えなくても良いでしょう・・。
最終修正日 2022/02/16(水) 09:28
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