Joomla! アクセス権限設定

 2014/09/08(月) 00:00  

あ、RNA・・・?

それは、その未知なる文字面とともに「お問い合わせ」からメッセージを頂いたことから始まりました。

こういう仕事をしていると、今まで出会わなかった分野の方々と交流をさせて頂くことがありますが、日本人なら誰しもその名を知る「東京大学」の研究所の方からウェブサイト制作のお問い合わせを頂けるとは!(光栄です!)

果たして2014年9月4日、新ウェブサイト「ノンコーディング RNA ネオタクソノミ」は一般公開されました。

制作にあたり色々お話をお伺いするうちに、今回ほど Joomla! の本来持つ機能が活かされる案件はないなぁ、と思え、実際その通りでした。Joomla! の特徴のひとつに「アクセス権限」設定があります。この機能を駆使すると、ウェブサイトがただ単に一般に情報を発信する、という役割だけでなく、組織やグループのウェブ・ツールとして機能させることが出来、また複数の人でウェブサイトを管理することが出来ます。

今回のブログ記事では、その「アクセス権限」にスポットを当てて、Joomla! を使う利便性をご紹介しましょう。

アクセス権限のお話をする前に、Joomla! の基本的な仕様を理解していない方のために、さらっと前提をお話します。
Joomla! は、こちらのページでご紹介している通り、CMS と呼ばれる「ウェブサイト制作/管理を行なうウェブ・アプリケーション」のひとつで、ウェブ・ブラウザとインターネット環境さえあれば、オンライン上でウェブサイトの全てをコントロールすることが出来ます。

閲覧者、サイト管理者は、サイト内にアカウント(ユーザ名とパスワード)を持つことが出来、ウェブサイトにログインすることで、ウェブサイト内に設定された様々な機能を享受することが出来ます。

このログインをする際に関係してくるのが「アクセス権限」なのです。

簡単なところでは、サイトに登録した閲覧者は通常「Registered」という権限が与えられ、サイト管理者は「Super User」という権限を持ちます。Super User は、公開しているウェブサイトはもちろん、サイトを管理する「管理コントロールパネル」への全てのアクセス権限を保有しています。しかし、Registered という権限では、当然ながら管理コントロールパネルへはアクセスすることが出来ません。

以前の古いバージョンの Joomla! では、アクセス権限のコントロールはかなり限定的だったため、多彩なコントロールを必要とする場合は、外部デベロッパーが開発したエクステンションを導入する必要がありました。しかし、最近の Joomla! では、外部ツールに頼ることなく、比較的自在なコントロールが可能となっています。

このアクセス権限は、実際のところ、Joomla! を使い始めたばかりの方が正しく設定するのは非常に困難です。Jooma! の全体像を把握することなしに設定することは思わぬ結果を招く危険なことでもあります。しかし、このコントロールが自在に出来るようになると、ウェブサイトの役割を大きく変える可能性を秘めているので、目立たない存在ですが、実は大変重要なものなのです。

Joomla! は、CMS と呼ばれるウェブ・アプリケーションという説明をしましたが、Joomla! にインストールすることで内部ツールとして機能させることが出来るエクステンション(ウェブ・アプリケーション)が多々あります。これは例えるなら、Mac という OS に、フォトショップというアプリケーションをインストールして使う、というのに似ています。大きな違いは、ウェブ・ブラウザを介して、そのアプリケーションが動作するという点です。

例えば、スケジュール管理タスク管理社内専用SNS なんていう使い方は、この最たるものです。
またサーバー内にドキュメントを蓄える場所を用意しておき、社内の方だけが情報共有できる、クラウド的な使い方もお勧めです。今や誰しもスマホやタブレットを持ち歩いていますので、ブラウザでアクセスするだけで情報が取り出せる仕組みはビジネスの効率化をもたらすに違いありません。

これは『内部の方』に、一般閲覧者とは違うアクセス権限を付与することで、ウェブサイトの表示内容、アクセス可能なウェブサイト上の場所を変える事が出来るので実現するのです。また、さらに複数の権限を設定することで、同じ内部の方であっても、アクセス者に割当てるグループ単位で、情報の、閲覧/追加/編集/削除/ダウンロードなどに対し「できる/できない」を細かくコントロールすることが出来ます。

今回お話頂いた「ノンコーディング RNA ネオタクソノミ」サイトでは、複数の方がブログを書くこと、また関係者だけが閲覧出来るエリアを持たせるなど、複数のご要望を頂きました。それら要望にお応えするために、Joomla! に加えて、Joomla! のコンテンツ作成エクステンションとして代表的な存在である、K2 を導入し、両者のアクセス権限機能をフルに活用することにしました。結果、クライアント様のご要望を満たす事が出来ました。

また、今回のクライアント様はウェブサイト構築に対する高いスキルをお持ちでしたので、基本的にシステム構築を 4CREATOR JAPAN で担当させて頂き、ページ制作はクライアント様の方で行なって頂く、というスタイルをとりました。

こういったスタイルが実現できるのも、Joomla! の特徴のひとつです。
多少エディタの使い方を習得して頂く必要はありますが、画像とテキストで構成されるようなページであれば、ブログを書くような感覚で、クライアント様の方でもページ作成を行なって頂けるのです。

Joomla! はとても多機能なので、なかなかシステム全体を理解し、コントロールすることは難しい感があることは否めませんが、今回のケースのように、システム構築とサポートを 4CREATOR JAPAN に依頼し、コンテンツ制作をクライアント様ご自身でやる、というスタイルは、理にかなった賢い方法かもしれません。

但し、クライアント様がコンテンツ作成をする場合、その作成にかかる時間の分だけクライアント様の本来業務がストップしてしまう、という点には留意する必要があります。表面的にはサイト制作に対する支払額は抑えられプラスとなったように思えても、俯瞰してみれば、本来業務がストップしてしまったことによる損失があるはずで、そのバランスは大いに考慮すべき点だと思われます。

今回の「アクセス権限」設定に関連して「こういった使い方は出来るのか?」といったご質問等があれば歓迎いたします。こちらのお問い合わせフォームからメッセージをお寄せ下さい。

最終修正日 2015/08/05(水) 16:51
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