ビジネスで共有サーバを選択してはいけない?!

 2019/04/25(木) 10:56  

ウェブサイトを企画する際、必要となるのがサーバですが、安易に価格だけで選んでいないでしょうか?
『安いのにはワケがある』とはよく言ったもので、ビジネス利用が目的でウェブサイトを運用するつもりであるならば、共有サーバという選択は後悔を産む要因をはらんでいます。

昨今、日本でも価格の割にスペックの高い仕様だと思わせるサーバを見つけるのは簡単となりました。
確かに、従来型の HTML をベースとした静的なウェブサイトであれば、高スペックなサーバは必要ないので、共有サーバで十分という判断は成立しますし、これまでご相談頂いた方々にも大丈夫ですよ、と言ってきたところが私自身にもあります。 Joomla! を運用する視点においても、一見格安サーバでも大丈夫、と思わせてくれるスペック表をみかけることは多々あります。

しかし、サーバの利用目的は、ウェブサイトを公開するだけに留まらない、という事実に目を向ける必要があります。
とりわけビジネス利用が目的のウェブサイトであれば、お客様からの「問い合わせメール」は重要なはずです。問い合わせフォームを設置して、お客様からのメッセージを受け付けられれば、ビジネスチャンスは広がります。

しかし、届いたメッセージに返信したのに、メールが届かないとしたら?

そんなバカな、と思われるかもしれませんが、現実にメールが届かないという声はあちらこちらから聞こえてきます。
よく「メールが届かない」という話題となると、携帯電話会社から割り当てられたメールアドレスが話題に上がりますが、実はその原因を深く辿ってみると、「サーバの仕様に問題があった!」となる可能性があるのです。

サーバというと、大抵はウェブサイトを設置する「Webサーバ」を指します。しかし実際は、メールを送受信するための「メールサーバ」という役割も担ってもらうことがほとんどです。このメールサーバですが、サーバの仕様をチェックする際に見落としてしまいがちなポイントがあります。

そのポイントとは、「SPF」と「DKIM」です。

これらは、ざっくり説明しますと、送信するドメインの認証を行う仕組みです。認証の仕組みとは、簡単にいえば「なりすまし」を防ぐために作られたものです。この2つは、仕組みこそ違いますが、目指しているのは「なりすまし」を防止し、サーバが迷惑メール(スパムメール)の温床とならないようにすることです。

共有サーバであっても、SPF に対応しているところは普通にみかけるのですが、DKIM に対応できているところは、まだまだ少ないのが現状です。実はこれが「メールが届かない」要因のひとつとなっているのです。

スパムメールの存在は、世界的な問題です。これを防ぐために、スパムの温床となっているサーバを特定している機関が世界中に多数あります。この機関の監視の目(アルゴリズム)にひっかかりますと「ブラックリスト」として登録されます。
このブラックリストは、例えば携帯電話会社が参照していたりします。すると、ブラックリストに掲載された IPアドレス経由のメールは配信されなくなってしまう・・・つまり「メールが届かない」という結果となるのです。

共有サーバは、いわば集合住宅です。自分が何も悪いことをしていなくとも、お隣さんがスパムメールを配信したりすれば、ブラックリストに登録されてしまいます。集合住宅なので、当然ながら住所に相当する IPアドレスは同じです。ブラックリストは IPアドレスで管理されていますので、自分自身も悪者として扱われてしまうのです。

これはいわば冤罪ですが、集合住宅を使っている以上、運命共同体なのです。

この冤罪から逃れたければ、同じ集合住宅でも住んでいる人の質の高さが期待できて、戸数の少ないところが良いと思いませんか?そのイメージに近いサーバの形態が「VPS」と呼ばれるもので、当サイトもこのタイプのサーバを利用しています。VPS は、サーバを構成するハードウエアこそ共有しているものの、実務面では専用サーバ(後述)と同等に扱える、という点が見逃せないポイントです。

このスパムの被害から逃れるための理想形はやはり一戸建てとなります。
これは専用サーバと言われるものとなりますが、一戸建てと同様、安全やメンテナンスを確保するのも住人の仕事、ということに通常なります。専用の管理者を置けるならば、手間自体は軽減させることは可能ですが、維持費はかなり高額となりますので、売上を叩き出すウェブサイトでない限り、現実的にこれが選択肢に入れられるウェブサイトは少ないのが現状でしょう。

(ちなみに、今回はサーバの選定という視点でお話していますので、話を広げていませんが、サーバの選択以外の方法で共有サーバの弱点を防ぐ手段も考えられます。)

いかがでしたか?
共有サーバを利用すると、ビジネスの生命線とも言えるメールの送受信に警告ランプが付く確率が高いことがお分かり頂けたでしょうか。

もちろん、確率が高いとはいえ、月々の維持費が安いという最大メリットは見逃せません。
サーバは、ウェブサーバとしての性能だけでなく、メールサーバとしての仕様も満たしているか、をチェックしなくては、本当に価格的に有利か否かは分かりません。

4CREATOR JAPAN では、こういったサーバの選定からお手伝いしております。
但し、サーバを提供するホスティング会社が事前にすべての情報を掲載しているとは限りませんので、最終的には使ってみないと分からない、という側面はどうしても残ります。他社サービスであるが故、サーバの選定に対して責任を追うことは致しかねますが、出来るだけ情報を収取し、その時点でベストなチョイスをしていければ、と考えております。

2019年4月現在で共有サーバを選択する、ということであれば、コミュニケーションが英語となる面が許容できれば、某海外サーバをお勧めしております。具体的な内容は、4CREATOR JAPAN のクライアント様だけにコッソリお教えいたします(笑)。

最終修正日 2019/04/25(木) 11:50
Contact us
ご相談はお気軽にどうぞ!
Slider
初めてのご利用ですか? ご登録はこちら!

ログイン