あなたのページが検索サイトに掲載されないワケ

 2012/12/12(水) 00:00  

Joomla! WordPress などをベースに構築されたウェブサイトの最大メリットのひとつに『自社で新規ページが追加出来る』という事がありますが、新規ページを作成するノウハウを正しく理解していないと「ページが公開されているだけ」という状態が起こります。つまり、思いのほか誰からもアクセスされないページになり得るのです。

気にしてみると、「見た目は確かに素晴らしい」のに「ウェブページとしてはダメダメ」というものが意外に多く存在しています。特に、出版物を発行している会社が自分達でウェブページを追加する場合、この「ダメダメ」が起こりやすいようです。

なぜその「ダメダメ」が起こるのか、何が「ダメダメ」なのか、本ブログでお伝え出来ればと思います。
(話を簡単にするために、雑誌を例にお話します。)


媒体の違いを理解していない

雑誌媒体は紙面のサイズが決まっています。
全ての閲覧者が同じフォーマットでつくられたものを手にするので、閲覧者の環境に左右される、という事がありません。

しかしウェブサイトは閲覧者に様々な環境がある事を前提に、ページを作成しなくてはなりません。
Mac と Windows では、フォントの表示に違いがありますし、利用するブラウザによっても表示が微妙に変わってしまいます。また同じ名前のブラウザでも、バージョンによって全く違う表示となってしまう場合もあります。

特に、インターネット・エクスプローラーは、ウェブ技術の標準化を推進するための非営利団体「W3C」の策定基準を満たさないブラウザであるにも関わらず、Windows の標準ブラウザとなっている事から、利用者が多く頭痛のタネです。正しい仕様でページを作成しても、挙動が期待通りにならない事が多く、ウェブ制作する側に大きな負担を強いています。またスクリプト等の処理能力も低いので、ページ表示が遅いのです。また、昨今の新しい技術(HTML5、CSS3)への対応も遅れています。
個人的には、インターネット・エクスプローラーを闇に葬って欲しいと強く思っています(笑)。

また昨今はスマートフォンで閲覧する可能性が高くなっている事実も見逃せません。

ブログ記事のような、せいぜい数枚のイメージ画像とテキストだけで構成されるページであれば、これらの「閲覧者の環境の違い」はほとんど意識する必要はありません。ところが、雑誌のような「見た目を重視したレイアウト」をしようとすれば、途端に問題が起きやすくなります。

この問題を回避するにはどうすれば良いか?
これは、ウェブ制作技術に関する勉強をするしかない、というのが答えです。だからこそウェブ制作者の存在価値があります。また、ウェブページは、コンピューターが理解する言語(HTML, CSS)でページ情報を書かなくてはならない、というのは当たり前の事実です。

ところが、雑誌を普段制作している方は、紙面上のレイアウトを創る能力があります。
実はこれが大いなる曲者なのです(笑)。

HTML や CSS の深い知識を持たずして、見た目だけはウェブページ上で雑誌のようなレイアウトを実現する方法があるのです。
それは、テキストを含めた全てを画像ファイル化してしまい、ウェブページに貼付ける、という方法です。

ハッキリ言います。
そんな手法は、愚の骨頂、悪夢です。レストランに行ったら、ショーケースに入っていた食べられないサンプル見本を出されているくらいの代物です!見た目は同じでも、そんなものは食べられないのです。

昨日も、とある旅行会社のサイトを閲覧しておりましたら、「うん?こんなフォントでページ創れないよなぁ」というページがありました。案の定、全てが画像でした。旅行会社も、普段旅行案内のパンフレットを発行していますから、こういう発想でページを作っちゃうのでしょう。内容はビジネス的にかなり重要度が高そうでしたが、あの作り方では、すでにサイトを知っている方にしかアピールしないと思われます。


テキストはウェブページの生命線です

テキスト部を含め、コンテンツ全てを画像ファイル化したらどうなるのか?
それは『コンピューター上では画像データがあるだけで、テキスト情報は一切ない』という事とイコールなので、検索サイトに全く掲載されないページとなる可能性が大です。
SEO を全く無視した行為ですし、ウェブページの価値としてはゼロに等しいと言えるでしょう。

検索サイトに掲載されない状態のページ作成をするという事は、新規の閲覧者を広告費用をかけず呼び込むチャンスを捨てている事であり、自らビジネス・チャンスを塞ぐようなものです。


自分のセンスを疑え!

もうひとつ苦言を呈したいのが、雑誌は、掲載されたページ・レイアウトが、閲覧者に情報を届けるために正しく機能したか否かを計測することが出来ない、という事実です。

しかし、正しく作られたウェブページは、閲覧者の動きを「データとして読み取り改善していく」事が出来ます

例えば、何かのキャンペーンの応募を閲覧者に期待したい場合、その応募のアクションを起こさせるために、ページを改善していけるのがウェブページの強みなのです。ところが、これを前述の画像ファイルをペタっと貼っただけでは、ページ上で閲覧者がどういう動きをしたかは全く分かりません。キャンペーンに魅力がなかったのか、キャンペーンに気付いてもらえなかったのか、誘導の仕方が悪かったのか、申込フォームまで辿り着いたのか、その判別出来ないのです。

繰り返しますが、ページ上には画像データがあるだけなのです。
雑誌制作者のセンスで作られたページ・デザインが、もしかすると制作者本人の自己満足に終わっている可能性は案外あるのではないでしょうか?


閲覧のされ方が違う

雑誌の場合は、ページを開いた時に全体が見渡せます。
閲覧者は、その中の気になったところから読み始める可能性も大いにあります。

ところがウェブページは、通常ページ全体を見渡すことは出来ませんし、画面を左から右へ、そして上から下へと目線が移動していくことは、データで検証された事実です。それらを考慮してページを構成する必要があります。またパソコンのモニター画面で読みやすいフォント・サイズも意識しなくてはなりません。

この事実からでも、雑誌用に作成されたコンテンツをそのまま画像化して貼付ける、というのはダメであることは容易に想像出来るはずです。


デザインは大事、でもそれが最優先ではダメなのです

雑誌のようなデザインは魅力的ですが、それをそのままウェブページに当てはめるという発想ではダメだという事をご理解いただけたでしょうか?

ウェブサイトのデザインは「見た目」の他に、「ユーザビリティー」「機能性」のデザインも合わせて行なう必要があります。前者のデザインだけでは、ビジネス上の目的を達成するのは困難です。

自己満足に浸ることに陥っていないか、媒体の違いが分かっているか、出版物を扱っている方がウェブページを制作される場合、特にその点を意識されることをお勧めします。


最後に...。
CMS 導入によって、新規ページを自社で追加出来るのは大いなる魅力のひとつです。しかし、そのページを価値あるものにしていくためには、やはりそれなりの勉強は必要です。ブログ記事以上のページ内容を考え始めたら、ぜひその事を考慮なさってください。

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