CMSJoomla! には、ウェブサイト構築や運営に欠かせない優れた機能が標準装備されています。
これら標準機能を正しく理解しておくと、ウェブサイト設計や運営方法に『発想の広がり』が生まれます。

アクセス権コントロール

Joomla! のコアシステムにはアクセスを制御する機構が標準で備わっています。
Joomla! で構築する会員サイトでは、会員がサイトにログインすることで、一般閲覧者とは異なるWEBサービスを提供することができます。ここに関わるのがアクセス権となります。

システムが、ログインする会員が属するユーザグループを識別し、そのユーザグループに与えられているアクセス権に従って、ページ表示やウェブ機能をコントロールしています。

コアシステムにアクセス権コントロール機能が標準で備わっていることは、会員サイト設計を行う上で大変重要なポイントです(関連情報:CMS: Joomla! を選択する理由)。

アカウント登録を行った会員は、必ずどこかのユーザグループに割り当てがなされます。
そして以下の仕組みにより、会員のアクセス範囲をコントロールすることになります。
4CREATOR JAPAN にご依頼頂いたお客様の場合、初期設定等の複雑な作業はこちらで行いますのでご安心下さい。

初期設定

記事や各ウェブ機能について、ユーザグループ単位で初期設定を行います。

アクセスレベル

ユーザグループを任意のアクセスレベルに割り当てます。

アクセス権の設定

記事や各ウェブ機能毎にアクセスレベルを指定できます。

管理コントロールパネル(ホームダッシュボード)

Joomla! を利用してウェブサイトを構築すると「管理コントロールパネル」がつくられます。アクセス権を持つサイト管理者は、ウェブブラウザ経由でこれにアクセスすることができ、ウェブサイト全般を管理、コントロールすることができます。

Joomla! 管理コントロールパネル
上図は、Joomla! 4 の管理コントロールパネルです。Joomla! 3 以前とは外観が異なります。

この管理コントロールパネルを構成する各要素についても、本ページ前段の「アクセス権コントロール」により、管理者毎のアクセス範囲や機能を変えて、複数の管理者でウェブサイトを運営管理することができます。

ユーザー管理

コアシステムに「ユーザー管理」機能を標準で備えているところが、Joomla! の特徴の一つです。
これにより、閲覧者のアカウント登録を行い、会員サイトを構築することが可能となります。

このユーザ管理機能とアクセス権コントロールがコアシステムに備わっていることで、外部開発者によるウェブ機能もこれに対応した仕様となります。この仕組みが「一元管理」の土台となっています。

この「ユーザー管理」機能と連携する「会員システム(メンバーシップ)機能を利用すれば、会員サイトを運営する上で必要な手続きの多くが自動化され、サイト運営管理が断然楽になります。

フロントエンド・メニュー

Joomla! では、通常の閲覧者が見る側を「フロントエンド」、管理コントロールパネル側を「バックエンド」と呼んでいます。
管理に関することは通常バックエンドで行うのが基本ですが、管理機能の一部をフロントエンド側に表示させることが可能となっています。

これを利用すると、例えば特定のユーザグループに属する会員に対し、特定のカテゴリに記事を投稿してもらう、といった使い方ができるようになります(記事作成メニューは、その特定のユーザグループにしか表示されません)。

また、一部エクステンション(ウェブ機能)では、管理用ツールそのものをフロントエンド側に表示させ、操作することもできます。
例えば、イベント機能を利用している場合、予約者リスト一覧をフロントエンドに表示できます。もちろん、このリストが閲覧できるのはアクセス権を持った管理者だけであり、一般閲覧者はアクセスできません。これにより、イベント担当者をおいて『その業務だけを担当してもらう』といったことが可能となります。

WordPress との比較

  Joomla! WordPress 備考
多言語 Joomla! は標準で多言語機能を搭載しており、言語を切り替えると、今現在閲覧しているページがそのまま別の言語に切り替わります。
セキュリティー Joomla! は、以下の機能を標準装備しています:
  • SSL(ワンクリックで「常時SSL」対応に)
  • 多要素認証(認証コード(2段階認証)、YubiKey、Web認証、コードをメール送信)
  • Google ReCaptcha
  • GDPR
カスタムフィールド Joomla! には、記事作成を部分的にフォーム化するフィールドが 15タイプ備わっています。
リダイレクト Joomla! には、古いURLでアクセスしようとした閲覧者を新しいURLに遷移させるリダイレクト機能が備わっています。
キャッシュ Joomla! は、外部ツールの助けなしに記事の読込スピードを高速化するキャッシュ機能が備わっています。
ログ Joomla! に備わっているユーザ・アクティビティ・ログを有効にすれば、複数の管理者でサイトを管理する際に誰が何をしたかを明確化することに役立ちます。

その他の情報

テンプレート サイトの外観は「テンプレート」システムで決定付けられますが、Joomla! では部分的にテンプレートを変更することができます。これにより、1システムであたかも別サイトが存在するような演出が可能となります。
拡張性 Joomla! は、サイト公開後からでもウェブ機能を追加できる仕組みを備えているため、小さくスタートして徐々にサイトを成長させていくことが可能です。
モジュール サイトを構成する任意のページ内に、ブロック的にウェブ機能を追加できます。
例えば、サブメニューを追加したり、新着情報を掲載したり、といったことが出来ます。またページ上の配置変更もカスタマイズ無しに行えます。
テキスト・フィルタ サイト利用者が記事投稿をする場合、不適切な言葉やコードが書かれたりしないようフィルタリングし、ブロックできます。
オーバーライド システムにはアップデートが付きものです。
将来のアップデートに備え、独自の仕様がアップデートの影響をうけないよう一部ソースを上書き保存したような効果を与えるオーバライド機能が備わっています。
これは言語ファイルにも有効で、サイト独自の用語や言い回しを維持するのに役立ちます。
MVC MVCとは、アプリケーションを開発する際の仕様ルールとなる「フレームワーク」を指します。開発者はある一定基準に沿って開発するので、ファイル構成が統一化され、結果としてサイト管理の容易さにつながります。
WordPress は MVC が採用されていないので、実は高コスト構造だと言えます。不要に開発コストを上げてしまう可能性に注意を払った方が良いでしょう。