4CREATOR JAPAN では、これまで Joomla! をベースとしてウェブサイトを構築する「CMSプラン」と、Bootstrap をベースにウェブサイト制作を行う「従来型HTMLサイトプラン」の2つを提供しておりましたが、この度、新たに「WiX プラン」を追加いたしました。

プランと料金

WiX

WiX とは何か?

まず最初に、現時点で WiX をご存じない方に簡単に説明しておきます。
WiX とは、ホームページ作成や管理を行える CMS(コンテンツ管理システム)であり、その特徴のひとつは「クラウドベース」であるという点です。自らサーバーを用意しなくとも、WiX との契約を行えば、WiX が用意するテンプレートを改変していくだけでウェブサイトを構築できるようになります。

ある程度ウェブサイトの知見を持っているという自負と、デザインやコンテンツ作成に対するセンスに自信があるという方であれば、WiX が提供する様々なツールを通して自らウェブサイトを構築することが可能です。

自らウェブサイト制作が構築できるならば、なぜ今回の「WiX プラン」が成り立つのでしょうか?
それは、ウェブサイトは「見た目」を構築するものではないからです。私達はウェブサイト制作のプロという見地からウェブサイト制作を行いますが、その制作実務を行う前には、ウェブサイトの成功を左右するマーケティング思考の企画立案を行います。制作実務を開始する前の、「ウェブサイトの目的」や「閲覧者の導線」、「更新のし易さ」などを考慮した仕様設計が大切なのです。

どんな案件に WiXプランは向いてる?

様々な見解があるかとは思いますが、私達としましては以下のケースにおいて「WiX プラン」をご提案いたします:

  • 小規模サイト
  • 低予算(30万円以下)
  • 記事の追加・編集等を自ら行いたい
  • ウェブ機能が必要(但し、シンプル)
  • メンテナンス費用(維持費)を抑えたい

つまり、一言でいえば「小規模な CMS を求めている方」が対象ということです。

例えば、ウェブサイトを構成する記事等の要素をほとんど更新する必要のないコーポレートサイトだけれども、「お知らせ」セクションを用意しておいて、そのセクションについては自分達で記事を追加・編集できるようにしておきたい、といったケースが当てはまります。

または、イベント・スケジュールを表示するウェブ機能(WiXアプリ)を利用して、イベント情報の管理を自ら行いたいなど、比較的簡易なウェブ機能をお求めの方にもお勧めできます。

WiX を利用する際の注意点

WiX は間違いなく素晴らしいツールではありますが、通常のウェブサイトとは異なる点があります。良くも悪くも、以下のようなWiX独自の仕様を許容できることが、この「WiXプラン」をご利用頂く条件となります。

将来性:ウェブサイトの引越しができない

通常のウェブサイトであれば、サーバーを変更することが可能であり、サーバーを変えたからといってウェブサイトが影響を受けることは(特別な場合を除き、)ほとんどありません。

ところが WiX の場合は、基本がクラウドサービスですので、そもそもサーバー移転をする、という発想はありません。
WiX のテンプレートや種々の機能を使ってウェブサイトが構築されますので、完成したウェブサイトを『丸ごと引越し』ということはできないのです。

ブログ記事など、利用する WiXアプリの仕様によっては、データとしてエクスポートできる場合がありますが、それでも WiX 利用を止める決断をした際には、ウェブサイトのリニューアル費用が発生することを理解しておく必要があります。

表示スピードがやや遅い

ページを表示しようとした際の読込スピードが若干遅く感じる場合があります。
これは、選択するテンプレートによるところがあるのかもしれませんし、または WiX が自動的に生成する HTMLソースに何か要因があるのかもしれません(未検証)が、ウェブサイト制作者として通常行うであろうHTMLソース上の対策はシステム上できませんので、この辺りもご理解の上で本プランをご利用いただくこととなります。

きめ細やかなデザイン変更はできない

WiX でウェブサイト制作を行う際には、最初にテンプレートを選択することとなりますが、基本的にテンプレートの途中差し替えはできません。また、デザインを司る CSS を編集できる仕様がないため、WiX の仕様を超えたデザインを行うことはできません。また、ウェブサイトを構成する WiXアプリでは、そのアプリが用意している設定パラメーターの範囲内のみのデザイン変更となります

WiX のテンプレートの中には「ゼロからデザインする」ための白紙テンプレートも用意されており、それを利用すればオリジナリティーのあるウェブサイトを構築することも可能ですが、費用面の有利性は失われます。

スマホ対応に難あり

今やウェブサイトをスマホ対応とするのは、ウェブサイト制作上の常識であり、4CREATOR JAPAN では必ずレスポンシブ・ウェブデザインでご提供しておりますが、WiX のテンプレートの一部は、完全なレスポンシブ・ウェブデザインとなっておらず注意が必要です。

私達にご依頼を頂いた場合は、完全なレスポンシブ・ウェブデザインで提供することが可能です(テンプレートの状態によっては別途費用が発生します)

制作開始前のテンプレート仕様の確認

テンプレートを選択する際、表側のサイトデザイン(見た目)だけで選択を行うと失敗する可能性があります。
テンプレートは、ログインをして実際の仕様をよく確認しておく必要があります。例えば外部ツールによってそのテンプレートの一部が成り立っているために、外部ツールで編集を行わなくてはならない仕様となっている場合には、実際のウェブサイト運営を行う際にストレスの元となります。

テンプレート選択時には、見た目だけでなく「更新しやすさ」についても着目し、仕様面をチェックする必要があるのです。

維持費

WiX を利用する際には、WiXに利用料金を支払う必要があります。
無料プランも存在していますが、WiXの広告が表示されますので、ビジネスサイトにはお勧めできません。

ドメイン

ビジネスサイトの場合、やはり独自ドメインを使用すべきです。
ドメインは、名刺等にURLを記載したりするなど、ブラウザのURL欄以外でも目に触れる機会は意外に多くあり、企業イメージに直結します。

幸い、WiX においても独自ドメインを利用できます。但し、有料プランへの申込が条件となっています。

もし独自ドメインを使わない場合は、URL欄に表示されるドメインは「wixsite.com」となります。


上記にお示しした WiX独自の仕様が許容できるのであれば、CMS として WiX を利用する価値は大いにあり得るとの判断から、今回新たに「WiX プラン」を 4CREATOR JAPAN のメニューに追加いたしました。

CMS の利用には興味があったものの、ご予算の都合で諦めていた方には朗報となるのではないでしょうか。
もし何かご質問等がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。