Words have power

先日、家電量販店を訪れました。
目的は別にあったのですが、ついでに店内をグルリと周りながら最近の家電事情をチェックしてみていたところ、ふと炊飯器コーナーが気になりました。炊飯器はほぼ毎日使うもので必需品ですが、一度購入してしまうとしばらく新製品が気になるということがありません。今使っている炊飯器はいつ買ったかさえ覚えていないのですが、そろそろ買い替え時期かもしれないと思い、眺めてみることにしました。

肝心の性能は結局買うまでわからない

炊飯器は、同じサイズでも価格はまさにピンキリです。3合炊きなら1万円以下の商品もありますし、10万円超えのものまであります。

しかし目的は「ご飯を美味しく炊くこと」であることには違いはありません。

当然ながら価格差によって機能や性能に違いはあるのでしょうが、結局実際に炊いてその実力(ご飯の旨さ)を直接知ることは通常できません。
肝心の性能は結局買うまで分からないのです!

で、あるならば、量販店に陳列する炊飯器にとって何が重要なのか、が気になりました。

目的は「ご飯を美味しく炊くこと」であることには違いはないはずですが、購入する気持ちで見てみると、実際にその製品を家に置くわけですから、やはり『デザイン性』は大切でしょう。直接の目的に関係がなくとも「見た目」は所有感や満足感に大いに影響を与える重要な要素です。

そういった『目的外の要素』も満たしつつ、「IH方式」か「マイコン式」か、という基本的な炊飯器の違いが分かっていれば、「IH方式」の中からどれを選ぶのか、となるわけですが、結局のところ「美味しいご飯が炊けそう」と思わせるイメージをどれだけ購入者に与えられるのか、つまりイメージの根幹を支える「言葉が大事」ということに尽きる、と思ったのです。

そのイメージが伝わらなければ、10万円超えの炊飯器が売れるはずもありません。

言葉を大切に考える

話が飛躍するようですが、ウェブサイトを考えるときに「言葉の大切さ」は案外見落としがちです。
ウェブサイト上では「自由に制限なく書ける」ため、軽く言葉を取り扱っているように思われるウェブサイトは案外多いのです。

炊飯器売り場のような限られたスペースの中で購入者の注意を惹き、また宣伝文句を読ませ心を動かす、というのは至難の業のように思えますが、ここにウェブサイトのヒントがあります。

先ほどウェブサイトは「自由に制限なく書ける」と言いましたが、実際は違います。

確かに技術的には自由に書けるのですが、目的は「閲覧者にメッセージを伝え期待するアクションを起こしてもらうこと」のはずです。

その目的を達成するには

  • 一瞬にして捉えられる文字量
  • (ページ上の)閲覧者の目の動き方
  • サイト内での言葉の一貫性
  • 用語選択
  • メリハリ

等々を加味したライティングが必要です。

加えて難しいのが、閲覧者にメッセージを届けながら、検索サイトの検索結果に反映されやすくする、いわゆる「SEO対策」も加味しなくてはならない点です。

ウェブサイトにとって重要なタイトルは、パッと見た瞬間に捉えられるほどの短いテキストで閲覧者にも検索botにも理解しやすいかを意識することが必要で、これはキャッチコピーを考えるような難しさかと思います。しかし、このキャッチコピーを生み出すような感覚でひとつひとつのテキストを大切に考えていけば、自ずと欲しい結果につながっていく、ということは容易に想像がつくのではないでしょうか。

4CREATOR JAPAN では、このような意識でライティングもお引き受けしております。