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中黒が気になる

 2015年09月01日(火)  

今や誰もが気軽に情報発信を行えるようになったインターネットの世界。
学生時代には苦手だったはずの作文は、今の時代、重要なスキルのひとつであると言えるかもしれません。これほどテキストを経由して人とコミュニケーションをする必要性がかつてあったでしょうか。

誰もが気軽にテキストを作成し、それがインターネット上で閲覧出来るのは大変良いことなのですが、最近妙に気になることがあるのです。ひとたび「気になる」と目につくのが人間の性というものです(笑)。

ここ最近、不動産系サイトの情報をよく見るのですが、ことさらこの業界は中黒をいい加減に使う方が多いようです。

中黒とは、「・」のこと(まぁ、言ってみればただの点ですね)。
しかし、このただの点「中黒」は、正しく使わないと実は意味が間違って伝わる可能性が大なのです。

欧米人の名前を、カタカナ表記する際によくこの中黒が使われます。
例えば「ジョニー・デップ」とか「ジェフ・ベック」とか・・。

言われなくとも分かることですが、この場合の中黒は姓名を区切っているわけです。当然これを読んだ方は、ジョニーさんとデップさんが居るだとか、ジェフさんとベックさんの二人のことですよね、なんて決して思いません(笑)。

つまりジョニー・デップと書かれていれば、それが「ひとつの固有名詞だと判別している」わけです。

ところが、この中黒をあたかも「ただの区切り記号」として使う方が案外多いので困るわけです。

例えば「東京・新宿」と書いてあるとします。
この場合、先ほどの人名の発想から言えば、東京都新宿区を省略して書いた「ひとつの地名」だ、と捉える事が、私の中黒の解釈からすると普通だと思います。しかし、よくよく前後の文章を眺めてみると、「東京駅」「新宿駅」のふたつを指していることがあったりするのです。

もしふたつの駅の、駅を省略して書くのであれば「東京、新宿」とすれば2つの存在が明確なのですが、「東京・新宿」と表記されてしまうとややこしいのです。

上記の例のように漢字表記だと「はぁ?」とピンとこない方もおられることでしょう。
同じ地名を表す言葉をカタカナで考えてみてください。カタカナでの表記を考えれば、この指摘の核心が理解出来るはずです。

例えば、アメリカの地名複数を区切るつもりで中黒を使ったらどうなるでしょう?

ニューヨーク・フィラデルフィア

こうなると、もしいずれの地名にも馴染みがない方には「ニューヨーク・フィラデルフィア」というひとつの地名だと認識する可能性がありますし、そう誤解されても仕方がありません。

やはり複数の地名として示すならば、「ニューヨーク、フィラデルフィア」と書かなければ、明確に伝わらないのです。

中黒は「ただの区切り記号」ではありません。
中黒は「ワンフレーズ内を区切るもの」という理解にしておくべきだと思うのですが、いかがでしょうか・・。

最終修正日 2015年09月01日(火)
大島 英人

4CREATOR JAPAN 代表/米国法人 4CREATOR, LLC 代表(Operating Manager)

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